ストレス社会による女性の薄毛
近年の日本では女性が働く姿がかなり注目されるようになってきました。女性も男性と同じように働き、会社によっては男女比が同じ会社も多数存在しています。そのように働く女性が増え、勤続年数も延びる中、女性の体に様々な変化が起きています。
ストレスと女性ホルモンの関係
女性の薄毛は女性ホルモンの減少が原因で起こると考えられています。
この女性ホルモンの減少を引き起こしてしまう一因に「ストレス」が挙げられます。女性ホルモンの分泌を促すよう命令を出す視床下部は、多大なストレスを受けてしまうと正常に機能しなくなってしまいます。視床下部で異常が起こってしまうと、当然のことながら女性ホルモンの分泌が正常に行われなくなります。
女性の体内にも男性ホルモンは存在しますが、通常の場合は女性ホルモンの力で男性ホルモンの働きは抑えられています。しかし、何らかの原因で女性ホルモンが減少してしまうと、男性ホルモンの働きが抑えられなくなり、脱毛症などの症状を引き起こしてしまうのです。
女性を取り巻く社会環境の変化
一昔前までは、女性は結婚や出産を機に仕事を辞めて家を守る事で役割を果たしてきましたが、現在の日本の女性は、「仕事を続ける」という生き方を選択できるようになりました。そのため以前よりもストレスを抱える女性が増えています。
ストレスの感じ方は男女関係なく個人差がありますが、現在の日本は共働きでも家事や育児の負担は女性の方が多いという現状があります。昼間は会社でストレスを受け、帰宅後は家事や育児に追われて心身ともに休まる時間がなく、ストレスがどんどん蓄積されていってしまっているのです。
また、独身のままキャリアを積んでいる女性に関しても、仕事の重圧やプレッシャーは男性と同様に年々大きくなっていく傾向にあります。そしてある程度の年齢になってくると、周囲から結婚のプレッシャーもかけられるようになり、蓄積されていくストレスはやはり以前よりもはるかに多くなっています。
こうした要因が引き金となり、ホルモンバランスを崩してしまい、思わぬ抜け毛や薄毛の症状の他にも、月経の乱れやその他不調に見舞われる女性が増えている傾向にあるのです。
ストレスを溜めないようにするのが一番
女性ホルモンは髪以外にも肌の状態など、「美」に関する部分にとても大きな影響を与えます。
「ストレスを溜めないようにしましょう」と言っても、現代社会は”ストレス社会”と言われていることからもわかるように、ストレスフリーな生活を送ることは非常に難しいことだと思います。しかし、考え方を少しだけ変えてみたり、”週に一回は好きなものを食べて良い日”を作ったりすることで、ストレスを軽減することはできるかと思います。
いきなりストレスをゼロにしようとがんばり過ぎてしまうと、それが逆にストレスになってしまいかねません。まずは、毎日の生活の中で、少しずつでも自分のペースでできるストレス発散法を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか?
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