フロジン
更新日:2011年7月6日
フロジンとは
フロジンは男性方脱毛症AGAや円形脱毛症などの脱毛症全般への治療薬として、第一三共株式会社から販売されている医療用医薬品です。「不老人」の語呂に合わせてフロジンと命名されました。フロジン自体は緑色のアルコール性外用液です。
脱毛防止・発毛促進及び乾性脂漏、尋常性白斑の治療に適用する外用液として開発され、1969年から販売されている歴史のある治療薬といえます。
主成分はカルプロニウム塩化物水和物で、この成分自体は局所の血管拡張作用があります。
また、脱毛症治療だけではなく、乾性脂漏や尋常性白斑の改善にも効果があるとされています。
1969年発売当初は「フロジン液」と呼称されていましたが、2008年に医療事故防止対策として「フロジン外用液 5%」に名称を変更されました。
フロジンの主成分
フロジンの主な成分はカルプロニウム塩化物水和物で、アセチルコリン様作用をもち、局所の血管拡張作用があるとされています。また、皮膚浸透性が良く,コリンエステラーゼに抵抗性があるため持続的な効果が期待できます。
カルプロニウム塩化物水和物自体は白色の結晶または結晶性の粉末で,わずかに特異なにおいがあります。水に非常に溶けやすく,エタノールまたはクロロホルムに溶けやすいという性質をもっています。
フロジンの効果
血行をよくする働きがあるため、髪に栄養が届きやすくなります。フロジンの主な成分になる塩化カルプロニウムだけのAGAへの有益性は、今のところ実証されておりませんが、脱毛症への膨大な診療実績により信頼されている外用薬です。
円形脱毛症などのさまざまな脱毛症に効果が期待されており、脱毛症だけではなく、乾性脂漏や尋常性白斑などにも効果があるとされています。
ただし、フロジンの効果が出てくるまで数ヶ月前後の治療期間が必要なため、即効性を期待する方には向いていない治療薬かもしれません。中長期的な治療を続けることで、じっくりと効果があらわれてきます。
フロジンの使い方
1日2~3回、適量を患部に塗布、もしくは被髪部全体にふりかけ軽くマッサージして使用します。
尋常性白斑の治療の場合は1日3~4回適量を患部に塗布してください。
塗布した時に多少ベタベタしたり、患部がヒリヒリすることもありますが、過敏性のものではなく薬効の一部です。経口薬ではなく外用薬の液体なので、スポイト等で適量を取るか、コットンなどに含ませて塗布する邪達でご使用ください。
フロジンの副作用
フロジンは副作用が少ない医薬品といわれています。
局所発汗、そう痒感、一過性の発赤、刺激痛、熱感などが副作用として報告されている程度ですが、お風呂上りにフロジンを使用すると、副作用があらわれることがありますのでご注意ください。
フロジン使用時の注意点
眼に入るとしみるので、眼に入れないように注意してご使用ください。もし、誤って眼に入った時は、ただちに綺麗な水で眼を洗ってください。
塗った直後に全身で発汗、それに伴う悪寒や嘔吐などがあらわれることがありますが、そのような場合にはすぐに使用を中止して、水などでフロジンを洗い流してください。
基本的には決まった回数を定期的に使用するのが適切ですが、もしフロジンを使い忘れた場合は、気がついたときに1回分をご使用ください。ただ、次に塗布するタイミングまでに十分なインターバルが無い場合は無理に使用せず、1回分を飛ばしてください。誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
乳幼児や小児の手の届かないところで、直射日光・高温・湿気を避けて保管するようにしてください。もし全治療後にフロジンが残った場合、保管しないで廃棄してください。
フロジンの購入方法
フロジンは医師の処方箋が必要な医療用医薬品のため、一般的なドラッグストア等での購入はできません。フロジンによるAGA治療をご希望の方は専門のクリニック等で医師から処方を受けてください。
アロビックスについて
アロビックスは田辺三菱製薬株式会社から販売されているフロジンのジェネリックです。
主な成分はフロジンと同じ塩化カルプロニウムで、効果や副作用もフロジンと同様になります。
使用方法や注意点、処方の方法もフロジンと同じですが、ジェネリック薬のためフロジンよりも比較的安価に入手することが可能です。
フロジンが処方できる病院
AGA治療に対応するクリニックをお電話でご案内
お近くにあるAGA治療の相談が可能なクリニックを、フリーダイヤルでご案内しています。
(月~土 9:00~18:00 / 日祝 休)
※AGA治療や治療薬に関するご質問なども承っております。お気軽にお電話ください。