フケを見逃すな!フケも抜け毛の原因に
更新日:2012年4月9日
フケが出るのは自然な現象ですが、フケの異変を見逃すと抜け毛の原因にもなりかねません。今回はフケの原因と抜け毛の関係について説明させていただきます。
なぜフケはできるのか
フケができるのは頭皮の新陳代謝によるものですので、フケの出ない人はいません。正常な新陳代謝であればフケは目に見えないくらい小さいので気づかないだけで、絶えず古い細胞がフケになってはがれ落ちているのです。
表皮の細胞が作られ、どんどん表面に押し出され最終的にフケとなるまで1ヶ月の周期になるのですが、目に見えるくらいのフケの塊が出てくる、いわゆるフケ症の方は、この周期が短くなってしまっているのです。
フケの周期が短くなる理由
どうして周期が短くなってしまうのかと言うと、原因は皮脂(頭皮の脂)にあります。頭皮はもともと皮脂の出る量が多いのですが、ストレスや食生活またはホルモンの影響で皮脂の出る量が増えることがあります。
皮脂の量が増えると頭皮がかゆくなり、頭皮を掻いてしまうことで頭皮の表面の細胞がたくさんはがれ落ちてしまい、はがれ落ちた細胞を補うために細胞分裂が盛んになることで、フケの量も増えてしまいます。
どうしてフケが抜け毛に関わるのか
目に見えるくらいのフケがたくさん出るくらいのフケ症になると脂漏性湿疹の疑いがあります。脂漏性湿疹は皮膚炎に分類されますが真菌の一種であるマラセチアフルフルが異常繁殖して炎症を起こします。
脂漏性湿疹は成人が発症すると慢性化することもあるため、病院での治療が必要になります。脂漏性湿疹が悪化してしまうと脱毛の原因にもなりますので、フケが多いなと思ったら早めに皮膚科へ行かれることをおすすめします。
脂漏性湿疹とAGA
脂漏性湿疹はAGAとも関係が深い疾患でもあります。AGAの原因になる男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンは、皮脂の量を増加させる困った性質をもっていますので、AGAになると脂漏性湿疹を併発してしまう可能性があります。
脂漏性湿疹もAGAも病院で治療を受けることが最善の方法ですので、むやみに自己判断で対処せずに病院で治療をお受けください。
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