褐色脂肪細胞の作成に成功-メタボ改善に期待
更新日:2012年1月16日
褐色脂肪細胞をiPS細胞から作成することにアメリカにあるハーバード大学を中心とした研究チームが成功したそうです。褐色脂肪細胞とは、脂肪細胞の1種で体内に蓄えた中性脂肪を燃焼する働きを持っています。
この技術を応用することが出来れば、人間のメタボリック症候群への治療が期待できるとのことです。またメタボリック症候群が髪の成長に悪影響を与えることもあるため、メタボリック症候群が容易に改善されるようになると薄毛治療にも役立つものと思われます。
脂肪細胞には2種類あり、褐色脂肪細胞のほかに脂肪を蓄える白色脂肪細胞があります。元々、万能細胞の1種であるES細胞から白色脂肪細胞に変化させる技術はあったのですが、褐色脂肪細胞への変化は今回が初めてです。
研究チームは、脂肪細胞に変化する前の万能細胞をウィルスを使い、脂肪へ変化させる遺伝子を3種類送り込み褐色脂肪細胞に変化させました。この褐色脂肪細胞をマウスに移植したところ、元々の脂肪細胞に定着しました。
※画像はイメージです。