日本人は薄毛が目立ちやすい?直毛の理由
更新日:2011年10月31日
日本人の毛髪は世界的に見てかなり特殊な種類であるようです。日本をはじめ、東アジア人の毛髪の特徴というのは太く直毛であることが挙げられます。標準的な白人の毛髪と比べるとおよそ1.5倍の太さがあり、これは世界で最も太い種類です。人種によって髪の毛のタイプは大きく分けて3つに分類されます。短くカールした縮毛の黒人タイプ、ウェーブのかかった細い毛が白人タイプ、太くて直毛なのが黄色人種タイプです。
毛包による髪質の違い
ではなぜ髪質に違いがあるのでしょう?日本人でも直毛の方もいれば癖っ毛の方もいらっしゃいますが、この違いは毛包(毛穴の形)にあります。毛包にも個人差があり、まっすぐな毛包から生えてくる髪の毛は直毛になり、少し曲がった毛包からはウェーブした髪の毛が生えてきます。この毛包の形状の違いが人種間での髪質の違いを生んでいる要素の一つです。
髪の構造の違い
人種間で髪質を作っているもう一つの要素は、髪の毛の断面の形です。日本人の髪の毛の断面は円形で、欧米人の髪の毛の断面は楕円形になっています。円形よりも楕円形の方がウェーブになりやすくなります。そして、太い髪ほど断面の中心部が大きく空洞ができやすい構造になります。この構造は髪の毛の内部に空洞があることで保温性が高まり、寒冷地の生存に有利だったのだろうと考えられています。
日本人は薄毛が目立ちやすい
世界で最も髪の太い人種であるということは同時に、AGAになったときに最も薄毛が目立つ人種であるということです。そのせいか日本ではプロペシアの発売以降「育毛剤・養毛剤・発毛促進剤・発毛剤の医家向け流通」の市場規模が約11倍にも拡大したのです。プロペシアの影響で一躍「育毛ブーム」が訪れました。このまま育毛業界が加熱していけば、もっと効果的なAGA治療が市場にあらわれるかも知れません。
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