髪にいい食生活で抜け毛の対策
更新日:2012年4月16日
「ワカメや海藻を食べると髪が生えてくる」という迷信が都市伝説的にささやかれることがありますが、実際にワカメや海藻にそのような作用はありません。では食生活は髪の成長や抜け毛に関係ないのかと言われると、そういうわけではありません。今回は食生活と髪の毛の関係を解説いたします。
バランスの良い食事が髪を育てる
髪の毛の根本の丸い部分にある毛母細胞が細胞分裂することによって髪の毛は成長していきます。毛母細胞に栄養が行き渡らなければ、髪の成長が妨げられてしまいます。バランスの良い食事をとっていれば成長を妨げられることはありませんが、毎日の食生活は髪の成長に影響してきます。
髪を作るのに必要な栄養素は主にアミノ酸と亜鉛ですが、アミノ酸と亜鉛を多量に摂取しても髪の毛が急速に成長することはありません。ごはんやパンなど炭水化物と肉や魚などのタンパク質、そして野菜や果物のビタミンや食物繊維を毎日食生活に取り入れていくことが大切です。
タンパク質不足は髪の敵
髪の毛の成分はケラチンと呼ばれるタンパク質です。ケラチンは数種類のアミノ酸で構成されていますが、そのアミノ酸の中で最も多い成分はシスチンになります。このシスチンは体内ではほとんど合成されないため、食事で摂取する必要があります。
シスチンは肉や牛乳、魚から摂取できますが、肉などには脂肪を多く含んでいる部位もありますのでご注意ください。脂肪を多く摂ることで頭皮の脂の分泌が増えることもあります。
バランスのとれた食生活は髪だけでなく身体全体の健康のためにもなりますので、外食が多い方や食生活の乱れている方は食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
※画像はイメージです。