AGAの原因、詳細が判明!原因のタンパク質を特定
更新日:2012年3月22日
これまでAGA(男性型脱毛症)の原因は男性ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン」が脱毛に作用していることは解っていたのですが、それに加えて脱毛に関与するタンパク質が特定されました。
アメリカで発行されている学術雑誌に掲載された研究報告で、AGAによる脱毛部分の頭皮には「PGD2」と呼ばれるタンパク質が過剰に存在していると発表されました。このPGD2が髪の毛の発毛を阻害してしまうため薄毛症状が表れますが、PGD2をブロックすることでAGAの治療に効果を表す可能性があるとのことです。
PGD2をブロックする薬は偶然にも別の治療目的に開発中で、アメリカの製薬メーカーのメルク社が顔面紅潮の治療薬として、スイスのアクテリオン社がアレルギー薬としてそれぞれ研究の後期段階にあり、AGA治療に転用されることも考えられます。
しかし、PDG2を頭皮から取り除いたとしても、AGAのもう1つの症状である毛包のミニチュア化(毛穴の縮小)に対する効果は不明とされており、PDG2の除去によって小さくなった毛穴が元に戻るかどうかは今後の研究に期待するほかありません。
※画像はイメージです。