資生堂が海外バイオベンチャーと提携。毛髪再生医療へ参入
更新日:2013年6月4日
シャンプーや化粧品で有名な資生堂ですが、カナダのバイオベンチャー企業であるレプリセル社と技術提携契約について基本合意したと発表されました。(2013年5月29日に発表)
レプリセル社の毛髪再生医療技術と資生堂の技術を組み合わせ、さらには医師とも連携しAGAに対する安全で有効な治療法の事業化を5年後を目標にすすめているとのことです。今回の合意によって資生堂は、レプリセル社の毛髪再生医療技術を導入し、ゆくゆくはアジア全域を対象とした毛髪再生医療事業を展開するようです。
レプリセル社の技術とは
レプリセル社の毛髪再生医療技術は10年以上におよぶ研究を経て得た特許技術で、AGA患者の頭皮から採取した細胞を培養し、AGAの患部に移植することで産毛状になった髪を成長させることができます。この技術はプロペシアやミノキシジルと違い、根本的にAGAを克服できる可能性を秘めています。
移植というと植毛を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、植毛と違い頭皮にメスを入れる必要がないため、体への負担が少なく、自分の細胞を移植するため拒絶反応のリスクも低い。さらには性別を問わず結果が期待出来るため、薄毛で悩む多くの方へ一筋の光明となる可能性があります。
毛髪再生医療の今後
今回発表があったのは資生堂ですが、日本の企業も続々と毛髪再生医療に参入しています。アデランスもアメリカで研究を継続していますので、今後はAGAの完治を目標とした毛髪再生医療がAGA治療の主流になると考えられます。参入企業が増えることで低価格化も予想されますので研究の進捗に期待せざるを得ません。