英国で人気の「頭髪タトゥー」
更新日:2012年7月5日
日本では男性で3人に1人、女性でも10人に1人が薄毛に悩んでいると言われています。しかし、それは日本人だけに限ったものではないようです。イギリスでは髪の悩みを抱えている人は約1000万人(総人口の約1/6)に上り、「薄毛が進むとモテない」といった先入観から、自分の髪にコンプレックスを抱えてしまう人も多いそうです。
今回はそんなイギリスで生まれた斬新な”頭髪ビジネス”をご紹介します。
ないなら描く!斬新なアイデア
もしあなたが抜け毛や薄毛に悩んだとしたら、まずどうすると思いますか?プロペシア、育毛、植毛、かつら…色々あるかと思いますが、現実問題としてお金と時間がかかります。そこでイギリス人が考えたのが「頭髪タトゥー」です。髪がなくなった頭皮に、入れ墨で毛髪を描いてしまおうという、日本人ではなかなか思いつかない斬新なアイデアです。
頭髪の薄さを隠すための新技術
この頭髪タトゥーのサービスを始めたのは、有名サッカー選手や芸能人など数多くのセレブを担当している、売れっ子ヘアメイクアーティストのエイディー・フェランさんです。HIS(Hair-Ink-Skin)という、頭髪の薄さを隠すための新技術を編み出しました。
これは、頭皮に彫るたくさんのドットを髪の毛に見立てるのですが、その色合いはまさにプロのワザで、ただ黒くするのでなく、頭の形や毛穴の密度などによってインクの“ノリ”を変え、できるだけ自然な仕上がりにしているそうです。
フェランさん曰く「私自身、24歳のころから髪が薄くなり始めたけれど、当時は『案外悪くないじゃないか』と思っていたんだ。ゆえにこのサービスを提供するのが遅くなってしまった」のだとか。もっと早くこのサービスを始めていたら、もしかしたら多くの男性を”薄毛コンプレックス”から救えたのかもしれません。
一生ものと考えれば安い買い物?
ちなみにイギリスで毛髪移植の手術を受けると、かかる費用はおよそ2万5000ポンド、日本円で300万円以上かかってしまうそうです。しかし、この「頭髪タトゥー」なら2000ポンド、25万円ほどで済んでしまうということです。一度入れたら一生ものなので、治療費をトータルで考えた場合、お買い得なのかもしれません。
しかしこの「頭髪タトゥー」、イギリスでは人気だとしても、日本で人気になるかどうかは未知数です。日本では公共施設の利用の制限や、職場での業務などに影響が出てしまうかもしれないので、頭髪タトゥーを入れる際にはじっくりと慎重に検討する必要がありそうです。
※画像はイメージです。