幹細胞から毛包の作成に成功-AGA治療に展望
更新日:2012年1月11日
毛髪の再生医療はいくつもの方法で研究されていますが、その中に自分の毛包(毛穴から毛根を包む部分)の細胞を採取して培養して、薄毛部分に移植するものがあります。この方法による毛髪再生医療の研究に進展がありました。
ドイツの研究グループによって幹細胞から毛包自体を作り上げることに成功したようです。実験室の環境のもとで幹細胞から毛包が作成されたのはこの研究が世界初になります。毛包の作成に成功したことで、移植用途として脱毛症治療への応用が将来的に可能であるとみられます。
今後、この研究は毛髪の成長や構造、色素の沈着、有害物質の影響について用いられる見込みです。またナノ物質は毛包を通じて皮膚の内部に導入させることができるため、美容用途への活用が期待されています。
従来の自毛植毛は自分の髪の毛を外科的な施術を用いて移動させるものですが、毛髪再生医療が実用化されれば培養された毛包を薄毛部分に移植するだけで自分の髪の毛を増やすことができるようになります。近い将来、今ほどAGAで悩む必要はなくなるのかも知れません。
※画像はイメージです。