ミノキシジルについて 内服薬と外用薬どっちが効くの!?
更新日:2022年4月23日
AGA治療の薬としてプロペシア(フィナステリド)に続いて名前があがるミノキシジル。最近では頭皮につける外用薬以外に、服用できるタブレット錠も処方されており、治療に取り入れている人も増えているとか。今回はそのミノキシジルについて考えます。
そもそもミノキシジルって?
まずミノキシジルとはそもそも何なのか? という点について。ミノキシジルとは、血管を拡張する働きがある成分のことで、発毛医療に用いられています。意外にも1960年代には既に存在していたもので、もともとは高血圧用に開発されたようですが、発毛効果が認められて薄毛治療に転用されました。
内服と外用と両方が製造・販売されていますが、一般的には先に発売された外用薬のほうが有名です。海外では「ロゲイン」という名称で、国内では「リアップ」という商品名で市販されています。最近では「ミノキシジルタブレット(ミノタブ)」などの名称で内服薬も処方されています。
ミノキシジル外用薬についてさらに知りたい方はコチラもご参考ください→ミノキシジル(外用薬)
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ミノキシジルの効果について プロペシアとどう違う?
ミノキシジルの効果を一言で表しますと、「発毛促進効果」になります。先にも書きましたが、血管拡張作用がありますので、血管を拡げて毛乳頭に栄養を届けやすくすることで、毛根の発毛力を高める作用があります。
プロペシアでも毛が生えてくるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、プロペシアはどちらかというと抜け毛を防ぐ「脱毛抑制効果」が強いため、「抜けにくくする薬」という捉え方をしたほうがよいでしょう。
しかしながら、抜けにくくした後に肝心の髪が生えてこなければ、いくら待って発毛実感は得られません。そのため、多くのクリニックでは、プロペシアの服用だけでなく、ミノキシジルなどを使って発毛のほうも促進してあげることが推奨されています。
ミノキシジルは内服薬と外用薬どっちが効果的か
発毛に効果が認められているミノキシジルですが、内服薬と外用薬とでは、どちらが有効なのでしょうか? 外用薬は直接皮膚から毛根に有効成分が染み込んでいきそうで、効果までが早そうなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか? 一方、内服薬のほうは胃や腸などで一度「吸収」されてから体内で有効成分が働くイメージですから、作用としてはやや遠いような感じがなくもありません。
ところが、あるクリニックの調査によりますと、内服薬を服用した患者さんのほうが外用薬を使用した患者さんよりも発毛改善率が高かったという結果が得られたそうです。外用薬の場合は、高濃度のものを頭皮に塗布しても毛包に届くまでに皮膚のバリア作用などによって、浸透量は減少してしまい、ほんの僅かしか行き渡らないとのこと。
ですが、内服薬であれば、体内に吸収されてから届くので有効成分のロスが少ないそうです。バリア作用などで効果が薄まることがないため、頭皮のすみずみまで血管拡張の効果を行き渡らせることができ、毛包に十分な血流を与えることで発毛を促すことができると考えられています。直接届くイメージの外用薬よりも、内服のほうが効き目に期待がもてるのかもしれません。
ミノキシジルを処方してもらうには
発毛効果が期待できるミノキシジルタブレットですが、血管拡張にともなう副作用(頭痛、意識低下、多毛、性欲減退etc.)などもあり、ほかに常用薬がある人などは併用にも慎重を期する必要があるため、医療機関できちんと診察・検査をしてもらったうえで処方してもらうのが、最も安全かつ効果的であるといえます。
ただし、処方してもらいたくとも、ミノキシジルの処方に対応してくれている医療機関がまだまだ少ないというのが現状です。本当は内服薬を使いたいけれど、医療機関がないので外用薬のリアップにしている、という方も少なくないことでしょう。
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