ウーロン茶がAGAの原因を抑制!緑茶や紅茶も薄毛改善に効果的!?
更新日:2022年4月28日
ウーロン茶に育毛効果やAGAの原因物質抑制効果があるというニュースがネットを中心に発信されています。身近な飲み物にそんな効果があったとは驚きですが、そこにはどんな理由があるのでしょうか?
そこからウーロン茶にとどまらず、緑茶や紅茶など、お茶類の薄毛抑制(AGA改善)効果について調べてみると意外なことが分かりましたのでご紹介します。
ウーロン茶の育毛効果・薄毛改善効果について
まずは発端となったネットニュースについてみてみましょう。アサゲイプラスに掲載された下記の記事です。
中国人に薄毛が少ない理由は「ウーロン茶を飲む習慣」だった!?
要約すると、2016年の日本薬学会において大手毛髪クリニックの論文が発表され、ウーロン茶に育毛効果があることがマウス実験によって証明されたとのこと。また、ウーロン茶には薄毛の原因を阻害するような効果が認められたそうです。
記事内では論文の解説として美容師のコメントも紹介されており、ウーロン茶に含まれているカテキンが5αリダクターゼを抑制すると指摘しています。5αリダクターゼとは、AGAの原因となる悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン=DHT)を生み出す酵素のこと。これを抑制するということは、薄毛の進行を防ぐということに繋がります。
なぜウーロン茶なのかという点については、ウーロン茶特有の”ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)”に理由があるとも解説されています。OTPPには強い脂肪分解作用があるため、シャンプー時のすすぎなどにウーロン茶を使うことで頭皮の余分な皮脂が分解されて清潔になり、育毛に繋がるとのことです。
ウーロン茶を飲むだけでなくシャンプーにも使うとは驚きのケア方法ですよね。
ただ、育毛を促進する効果が頭皮にもあらわれるのかは未だ解明されていないため、ウーロン茶で頭を洗っても同じ効果があらわれるかは何とも言えないのが現状といえます。
しかしウーロン茶に含まれるカテキンを体内に取り入れることで、頭皮の老化を防止したり、血液がサラサラになるなどの効果は期待できるでしょう。ですので、現状ではシャンプー代わりに使用するというよりは、お茶として定期的に飲むことの方が効果的かもしれません。
とはいえ、5αリダクターゼに直接効果があるのはカテキンですから、緑茶や紅茶でもいいのでは?と思って調べてみると、緑茶についても研究がありました。
緑茶と大豆の同時摂取がDHTを抑制!薄毛改善効果に期待
緑茶と大豆製品の同時摂取がDHT抑制に効果がある、という論文がハーバード大学の栄養科学チームによって出されています。
なぜ大豆食品も同時に摂取するのか疑問に思う方も多いかもしれませんが、驚くべきことに緑茶単体の摂取ではDHTの濃度は逆に高まってしまったのだそうです。また、大豆食品単体を摂取する場合についても、緑茶と同時に摂取する場合に比べて効果は弱く、緑茶と大豆食品を同時に摂取する場合がもっとも抑制効果を得られたそうです。
ただし、この「緑茶と大豆食品」の組み合わせは、DHTだけでなく、悪玉でない正常な男性ホルモンそのものも下げてしまう働きがあるので注意が必要だそうです。男性ホルモンは筋肉や骨格や血液を造成したり、活発な行動力を維持したりするためにはとても大切なホルモンですから、なんとか減らさずにDHTだけを抑制したいところです。
そこで、他のお茶を試してみたところ、紅茶ならそれが可能であることが分かったそうです。紅茶と大豆食品。あまりピンとこない組み合わせですが、男性ホルモンを減らさずにAGAの原因物質を抑制するにはこの組み合わせが良いようです。
ただし、お茶に含まれるカフェインには要注意!
AGAの原因であるDHTを抑えるのに有効なお茶類ですが、カフェインには注意が必要です。調べるとカフェインそのものにもDHTに対する抑制効果があるという内容の記事もみつかります。カテキンとダブルで効果が期待できる!と喜びたくなるところなのですが、カフェインについてはデメリットのほうも大きいようです。
カフェインのデメリットといえば何と言っても不眠。眠れなくなってしまうと生活に支障をきたすおそれがあり育毛・発毛どころではなくなってしまいます。睡眠時間が短くなったりリズムが狂ったりすれば、夜間の成長時間帯に正常に髪が育たず、育毛や発毛を阻害してしまうことも考えられます。
さらにカフェインには血管収縮効果もあるので、毛細血管から毛根へうまく栄養が行き渡らなくなり、栄養不足から逆抜け毛が増えてしまうかもしれません。
何事も、適量が肝心です。あくまで治療薬の効果を補助する食品として無理のない量を定期的に摂取するのがよいのではないでしょうか?